右脳と左脳

TVの番組で、認知症の患者が物の数を数える能力が高くなるという実験結果を紹介していました。 サヴァン症の患者が治療によって、幼い頃に描いていた天才的な絵が描けなくなったという例もやっていました。 言葉によって右脳の視覚能力が抑制されているのかもしれないという仮説があるそうです。 先史時代の壁画にも形の認識能力が確認されるそうです。 AIに確認しましたが、今はまだ十分に検証、周知された関連とは言えないようです。 しかし、わたしは妙に納得してしまいました。

言葉におぼれそうになることがあります。 特に政治的な話や経済評論などに感じることが多いです。 今まさに参議院選挙が始まっていますが、政見演説などを聞いてもいまいち話の筋がよくわかりません。 言葉が並んでいるだけで、形がつながらない感じがします。 これはどの党ということはなく、みんな同じなので、 もしかすると「政治的」に話すということで、失われるものがあるのじゃないでしょうか。 その話しだけを聞いて投票することはできない気がします。

お坊さんが座禅をして瞑想するのもきっとそうゆうことですよね。 言葉を消すことで脳の中に形成される形があるのかもしれません。 わたしはまだそんな体験はないですが、 仏教では最初からそのことがわかっていて、重要な教えになっている気がします。 最新の脳科学の研究では、意識する前に行動が開始されるのがわかっているそうです。 その行動を決める経路は言葉で組み立てられてるわけじゃない気がします。

登録:2025-07-07 10:41
by nasu38yen
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